つみきやはヨーロッパの木のおもちゃを中心にゲーム・雑貨を扱う福岡のお店です

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原田圭悟のブログ vol.2 遊びと余白を考える

原田圭悟です。

先週・今週と運動会が行われた学校も
多かったと思います。
僕にとっては高校3年の体育祭が思い出です。
夏休みに入り、部活を引退してから、
受験勉強に取り組むかと思いきゃ、
夏休みはまるまる体育祭の準備でした。
部活以外ほとんど何もしていなかった
高校生活ですが、体育祭のおかげで、
部活以外の人とも仲良くなれた気がします。

さて、運動会の翌日は代休です。
先週の月曜日、代休になった
福岡市立堤小学校の留守家庭子ども会で
積み木のイベント行いました。
各地域によって呼び方が違いますが、
福岡市では公立の学童保育を
「留守家庭子ども会」と呼びます。

カプラというフランス生まれの積み木を、
約1万枚持参して行うイベントは今年で2回目。
去年も参加したお子さんもいれば、
初めてのお子さんもいます。

イベントは様々な形態があり得ますが、
今回は最初に積み方のアドバイスを説明後、
自由遊びとしました。
並行して、参加したい人は協力して作る
大技「ナイアガラの滝」に挑戦しました。

(素敵な作品群1)

(素敵な作品群2)

堤小学校の皆さんも、作っては壊し、
ナイアガラの滝も大きなものが出来て、
とても楽しんでもらえたと思います。
後日、素敵な贈り物までいただいて
とても嬉しい気持ちになりました。

(完成して崩す前のナイアガラの滝。)

(お礼にいただいた贈り物。こういう時にはなぜかよくピカチュウが登場します。。)

つみきやは、福岡市の留守家庭子ども会に
大変お世話になっていて、ここ数年で
100回近くのイベントを実施してきました。

その中で難しいところであり、面白いところが
「余白」だと感じています。
カプラに限ったことではありませんが、
積み木遊びの面白さは、お子さんが自身の世界を
自由に表現できるところにあると思います。
積み木のようにルールのないアナログの遊びは、
子供が工夫する「余白」があります。

何でもない四角い木を、
様々なものに見立てていく力は、
大人よりも圧倒的に子供の方が優れています。

一方で、自由に遊んでいいよと言われると、
何をしていいかわからず
フリーズしてしまうお子さんもいます。

フリーズを防ぐためには、
発想を広げるヒントがあるといいと思いますし、
一方でヒントが、
厳しい指針のようなものになれば、
逆に自由な発想を狭めてしまいます。

ヒントとして制作例の写真を提示したことも
ありますが、そうすると、制作例の真似が
できるかできないか、に集中してしまい、
制作例はあくまでもヒントに過ぎない、
という捉え方ができない場面も見ました。

参加者が多いイベントでは、
一人一人に合わせたヒントを出しにくい面もあり、
現在のところは、大変ゆるいヒントである
「積み方のアドバイス」のみ最初に行い、あとは
個別に声がけするスタイルに落ち着いています。

一緒に一般社団法人を立ち上げている田中美佳さん
(元小学校教師でもあり、僕が勝手にメンターだ
と思っている方)と子供のワークの進め方について
話をしていると、面白い話を聞きました。

曰く、到達目標が明確に決められていると、
目標にしか到達できないし、到達できないことが
劣等感を生みかねない。

到達点がない方が、大人が想像もつかない遊び方で
イキイキと遊ぶ子どもが多いように思う、
ということでした。

なるほど、と思います。
なるべく自由に遊ぶことが大事なのだと感じます。

よく言われることですが、
我々が取り扱うアナログ玩具の良さの一つに
「余白」が生まれやすいことがあります。
テレビゲームなどデジタルの玩具の遊び方は
基本的にプログラムされた遊び方です。
子どもが楽しめるようにとても優秀な大人が、
考えに考え抜かれた遊びは、例えで言うなら、
レストランですでに調理された料理を
提供されるような状態かもしれません。

一方でアナログの玩具は、
自分で調理する楽しみに近いかな、と思います。
基本的な包丁の使い方、火の使い方を教えて、
試行錯誤の中で自分の好きな料理に挑戦する。
積み木のイベントの際も、とても基本的な
ヒントを伝えて、あとは自由に試行錯誤しながら
面白い表現が生まれて来るといいなと思います。

ちなみに僕自身はそれほど、
デジタルの遊びを否定しません。
これからの世の中でデジタルデバイスを
使いこなせないと、不便なだけでなく
仕事上の不利益も被ると思います。

しかし、アナログの玩具も大切だと思います。
その理由の一つは、
僕は工夫できる「余白」が極めて重要で、
アナログとデジタルの大きな違いが
「余白」の生まれやすさだと思うからです。
デジタルもアナログも
バランスよく経験する事が大事な気がします。

カプラのイベントをしていると、先生から
「普段は騒がしい〇〇くんが、
とても緻密な作品を集中して作っていた!」
といった、感想を聞くことがよくあります。

より良い余白を生み出すファシリテートは
いつまでも試行錯誤中ですが、
普段と違う側面をお子さんが見せたり、
その側面に周りの方が気付いたりすることは
イベント中のとても嬉しい瞬間です。

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