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子ども時代の積木遊びと農場体験がその後の人生を変えた!建築家フランク・ロイド・ライト

こんにちは。スタッフの津村です。

私は趣味で建築が好きなのですが、とりわけアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトの建築が大好きです。


出典: Wikipedia

20代前半の頃、北欧家具やバウハウスに関心を持ち始めた私はその中でライトのことを知りました。幾何学模様のデザイン、古代文明の遺跡を想わせる自然と一体となった建築群に魅了され、一気にファンになりました。以後、私は日本に現存する見学可能なライト建築をすべて見学しました。2019年には東京で開催されたライトのトークイベントに「ライトに影響を受けた日本人クリエイター」として登壇したこともあります。


帝国ホテル(東京)※現在は愛知県「明治村」に移築保存。写真は明治村。


自由学園・明日館(東京)


私のライト関連の書籍&DVDコレクション

さて、今回はそんなライトの熱烈なファンの私がライトがいかにして偉大な建築家になったかを紹介したいと思います。どうやら彼の子ども時代にその秘密があったようです。

●フランク・ロイド・ライトとは?

1867年生まれ。ル・コルビジュエ、ミース・ファンデル・ローエと並び、近代建築の三大巨匠とも称される、アメリカを代表する建築家です。水平を生かした「プレーリーハウス」や周囲の景観に溶け込むように作られた「有機的建築」など革新的なスタイルを提唱。代表作に「ロビー邸」「タリアセン」「カウフマン邸(落水荘)」「ジョンソンワックス社事務所棟」「グッゲンハイム美術館」「マリン群庁舎」などがあります。
また、報酬のほとんどを浮世絵に当ててしまうほどの浮世絵コレクターで親日家であった彼は「帝国ホテル」「山邑邸」「自由学園明日館」など日本でも仕事をしています。ちなみに母国アメリカ以外でライトの建築があるのは日本だけです。1959年、91才で死去。
2019年、「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」として8作品が世界遺産に認定。


●フレーベルの積木から培った造形感覚

ライトは母親アンナから建築家になるべく英才教育を施されていました。


ライトは自分を建築家という天職に導いてくれたのは母親だと語っている。母親はライトが赤ん坊のころから、子ども部屋に大聖堂の写真をはり、成長すると「フレーベル積木」のセットを買い与えた。ライトはその単純な幾何学形の積木で建物や塔を作って遊んだという。ライトはこの積木遊びを通して、あらゆる形にさまざまな形がかくされていることを学び、その手ざわりはおとなになっても指に残っていたという。
引用:「しぜんのかたち せかいのかたち 建築家フランク・ロイド・ライトのお話」K.L.ゴーイング文 ローレン・ストリンガー絵



出典: Wikipedia

幼少期のライトが遊んでいたのが、ドイツの教育学者フリードリヒ・フレーベルの「恩物(おんぶつ)」だったようです。彼はここから球体、立方体、円錐、四角錐など形について学んだようです。ライト建築の大きな特徴として挙げられる幾何学模様のデザインはここから来ているわけですね。ずっと積木の感触が指に残っていたというのですから、その影響は相当大きかったのでしょう。

●農場の経験から育った自然への愛

ライト建築の代名詞と言えるのが、自然と溶け込むように建築された「有機的建築」。ここにも子ども時代の影響があったようです。


ライトはまた、自然からも大きな影響を受けた。子どものころ、夏になると親族の農場で働き、ウィスコンシン州の草原を深く知った。自然への愛は、ライトが設計したすべての建物に見られる。
引用:「しぜんのかたち せかいのかたち 建築家フランク・ロイド・ライトのお話」K.L.ゴーイング文 ローレン・ストリンガー絵


ライトはフレーベルの積木で知った幾何学形が自然界にもたくさん隠れていることを発見します。それによって、ライトは自然に対する神性を感じ、自然を敬い、愛するようになったそうです。この経験があったからこそ、滝の上に建てられた「カウフマン邸(落水荘)」や木漏れ日が差し込む森のような「ジョンソンワックス社事務所棟」、貝のような構造をした「グッゲンハイム美術館」などの傑作が生まれたのでしょう。


カウフマン邸(落水荘) 出典: Wikipedia


ジョンソンワックス社事務所棟 出典: Wikipedia


グッゲンハイム美術館 出典: Wikipedia

●おわりに

近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトは、幼い頃にフレーベル積木で遊んだ経験と親族の農場で働いた経験が影響し、ここまでの偉業を成し遂げたということがわかりました。

子ども時代の遊びや環境がこんなにもその後の人生に影響を与えるものなんですね。

だからこそ、いかに子ども時代に興味を持てること、感動できること、夢中になれることに出会えるかが大事なんだなと思いました。

ライトの場合、母親が与えたものがたまたまライトにとっても、夢中になれるものであったから運が良かったですが、それがわからないうちはなるべくその可能性を探っていくようにすると良いのではないかと思います。

文章 津村修二(つみきやスタッフ)

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