おもちゃを購入する際、どのように安全に配慮されているのかは、とても気になる情報だと思います。この記事では、おもちゃの安全性について解説します。
安全性について
店頭で、一番多い質問は「口に入れても大丈夫でしょうか?」というものかもしれません。実はこのご質問2つの要素に分解することができると思っています。それは、「塗料」と「誤飲」です。塗料などで微量に体内に入るかもしれないものについてのご心配と、誤飲などで喉につかえてしまうご心配です。木のおもちゃに限りませんが、乳幼児が手に取るものの安全性を考えるときに「塗料」と「誤飲」は、とても重要な要素です。
塗料
つみきやは主にヨーロッパから輸入された木のおもちゃを販売しています。輸入玩具は塗料の面で、厳しい安全基準が設けられています。
もう少し具体的に説明すると、6歳未満の子どもが使うことの想定されるおもちゃは、食品衛生法による規制を受けるため、輸入の際に塗料やニスなどの塗装部分を削り出し、その安全性を確認する試験を受けなければいけません。
販売されている玩具はそういった口に入れたとしても、安全なものであるか、確認を受けています。
誤飲
誤飲も心配です。おもちゃの基準がとても厳しいことで知られるEUの基準では、3歳未満の子どもは小さな部品を飲み込む可能性があると考えて基準が設けられています。
従ってビー玉など小さい部品を使うおもちゃは3歳以上と年齢が定められています。 EUの基準も年々厳しい方向に変化していますが、これに入ってしまうものは確実に誤飲リスクがあるため3歳未満に与えるおもちゃとしては不適格という、誤飲リスクを計測するケースがあります(下の写真は、ケースと2x4x8cmの積み木を並べたもの)。
直径0.8cm、長さ2cmのホルツステッキというペグさし遊び遊びがあります。このペグは誤飲リスクのある大きさのもので、ケースの中にペグがすっぽりと入ってしまいます。
一方、カラフルドーナツという2歳から遊べるひも通しは、このケースには入りません。
ただし、このケースに入らなくても、球体は要注意です。直径4cmのボールは、このケースには入りません。しかし、おもちゃの基準では誤飲リスクのあるものと判断されています。
球体は通常より厳しい基準が設けられていて、3歳未満の使用が想定される場合、直径4.5cm以上のボールであることが求められています。
おもちゃの安全性について心配される方は多くいらっしゃいます。おもちゃメーカーや、輸入の際の安全基準について、参考にしてみてください。