創業者でオーナーの原田隆が「思い出のおもちゃたち」というテーマで不定期のコラムを書きます。(前回記事 vol.5 サンタクロースはこちら)
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積み木として遊べるだけでなく、「街」をつくることができる配置用の積み木。車や汽車と組み合わせて遊ぶと、ぐっと世界が広がります。
まずご紹介したいのは、ドイツ・デュシマ社の「家づくり」。デュシマは古い歴史を持つ会社で、「デュシマジョイント」として知られる差し込み式の積み木が有名です。木に深い溝を彫る技術は、まさにお家芸ともいえるもの。
「家づくり」は、1面に2本の溝を彫った積み木と、屋根になる赤い三角のパーツで構成されており、数個積めば家、たくさん積めばビルに見える工夫がされています。
40年前、新宿伊勢丹のおもちゃ売場に納品したとき、ショーケースで明治建築風の建物を組んでみたら、それが売れたという嬉しいエピソードもあります。
類似品としては、「村寄木」という動物付きのセットがカタログ10号まで掲載されていましたが、これを最後に「溝を彫った積み木」は姿を消しました。
NIKITIKIカタログ No.02 | ニキティキ デジタルカタログ
続いて、ガブレンツの「ドイツの街」。大人のインテリアにもなりそうな美しい色彩のセットで、大・小サイズがありました。国連ハビタット福岡本部でも購入いただいた記憶があります。ガブレンツについては、いずれ「ステッキドール」もご紹介したいと思っています。
同様に、ジーナの「アウグストゥスブルク」も印象的でした。白木の建物と青い屋根の組み合わせで、1つだけ赤い寄棟屋根が入っていました。角は一切面取りされておらず、どちらかといえば大人向けのデザインです。
NIKITIKIカタログ No.11 | ニキティキ デジタルカタログ
ブラザージョルダン社が輸入していた、ハバの「アムステルダム」(以下画像参照)も忘れがたい商品です。オランダの街並みをイメージしており、溝の入った積み木やアーチ型のパーツ、人や車など166個のパーツが入っていました。家庭用には多すぎるため、つみきやでは4等分にして販売し、好評を得ました。
最後に、珍しいところではアメリカのティンバー社による建築家フランク・ロイド・ライトの積み木。カタログ(以下画像参照)では「ミュージアム」「プレーリーハウス」が紹介されていました。とても高価で多くは販売していませんが、二度と出会えないような美しさがありました。
積み木だけで街並みを作る。それはきっと、子どもたちの想像力と遊びの世界を豊かにするという、作り手たちの願いが込められていたのでしょう。懐かしさとともに、そうした思いが伝わってきます。
