今日は玄洋公民館で、てっぺんつみきのイベントに伺いました。
私たちつみきやにとっても、少し今までと違う挑戦となる機会でした。

玄洋公民館に到着すると、隣には保育園があり、小さな子どもたちが元気に遊んでいます。つみきをたくさん持ってきていたので、つい子どもたちのイベントのような感覚になりましたが、今回お招きいただいたのはシニアの方向けの「高齢者教室」でした。
玄洋公民館では月に一度、高齢者教室が開かれているそうです。先月は博多にわか、来月は年に一度のお楽しみである日帰り旅行。今回は今年度の締めくくりのようなタイミングで、てっぺんつみきを呼んでいただきました。
これまでつみきやでは、三世代交流や親子イベントとしてつみきイベントを行うことは多くあり、シニアの方が参加されることはあっても、参加者がシニアの方のみという形は今回が初めてでした。参加者は25名とのことでした。
公民館の景色と、開始前からいつもとちょっと違う雰囲気
まず驚いたのは、玄洋公民館の建物の美しさと、そこから見える景色でした。博多湾を一望でき、「少し引いて見ると、船に乗っているみたいでしょ」と職員の方に言われ、窓の外を眺めると本当にその通り。博多湾からは角度によっては外海が見える場所が多い印象ですが、綺麗に内海になってあまり見たことのない景色でした。

開始時間は10時。
子ども向けイベントでは、直前に子どもたちが一気に集まることが多いのですが、今回は開始5分前にはほとんどの方が着席されています。
ご紹介をいただき、いよいよイベントがスタートしました。
子ども向けイベントとの違い
まず感じたのは、皆さんがとても静かに、丁寧に話を聞いてくださることです。うなずきながら、きちんと前を向いて耳を傾けてくださります。
普段の子ども向けイベントでは、子どもたちは早くつみきに触りたい気持ちが強いため、説明はなるべく短くします。しかし今回は、開発の経緯や挑戦の歴史、つみきの特徴なども、時間をかけて丁寧にお話しすることができました。
ウォーミングアップ「バランス名人」と「一本積み」
最初に取り組んでいただいたのは、「バランス名人」。たった2本のつみきでバランスを競うシンプルなゲームです。
片足になる姿勢もあり、難しいかと思いましたが、皆さん意欲的に挑戦され、楽しそうな表情が広がっていきました。
続いては一本積み。
縦方向にどれだけ高く積めるかを競います。会場には笑い声が広がり、今回の最高記録は8本。私自身でもなかなか到達しない記録です。ちなみに現在、つみきやで把握している最高記録は13本。みなさん「よし、もう一回」と何度も挑戦されていました。

難しい技への挑戦
次は、少し難しい技に挑戦。
「テレビ」「花」「バス停」といった形を実演し、同じものを作れるかチャレンジしていただきました。
ここまで約30分。シニアの方々がどこまで積極的に取り組んでくださるか不安もありましたが、この時点でその不安は消えていました。
つみきの力はあるとは思いますが、普段から公民館の中で良い人間関係が築かれていることも強く感じました。隣同士で会話しながら、楽しそうに取り組まれている姿がとても印象的でした。
チーム対抗「サイコロでてっぺん積み」
次に行ったのは、私の中では“本丸”とも言えるプログラムです。サイコロの目に従って積み方が変わるチーム対抗戦。
「ぺったん」を土台に、サイコロの目で指示された積み方で積んでいきます。ぺったんの土台の上であればどこに置いてもOKですが、はみ出してはいけないルールです。
チーム戦にすると、自分一人のときよりも責任感が生まれ、「失敗したら申し訳ない」「頑張らなきゃ」というドキドキ感が生まれます。
6つのテーブル、12チームで実施。崩れてしまったチームもありましたが、復活して再挑戦。最終的に一度も崩れなかったチームが2つあり、同点優勝となりました。
最初は少し表情の硬かった参加者の方が、途中から他チームの様子を見に行き、笑顔で挑戦されていた姿も印象的でした。
このゲームは、これまでの経験からもシニアの方に特に好評なプログラムであり、今回も大いに楽しんでいただけたと思います。
大技「ドミノウェーブ」への挑戦
続いては大技、ドミノウェーブ。
子どもも参加するイベントではこちらがメインイベントとすることが多いのですが、膝の調子が悪い方もいらっしゃるだろうと思い、どこまで参加いただけるか少し不透明な部分もありました。
そのため参加は自由とお伝えしましたが、かなり多くの方に参加いただきました。積み方をお伝えしていると、そのうちすぐにコツを掴まれた様子。高さが出てくると、「もっと高く」と進めたい方と、「このくらいで」と慎重な方に分かれる様子は、子ども向けイベントとまったく同じでした。

約30分かけて完成。
皆さんの協力で、大成功となりました。
「ドキドキする」つみき体験
「最初はつみきと聞いて、どんなものだろうと思った。でも、ドキドキするし緊張するし、とても楽しかった」
この言葉は、とても嬉しい感想でした。
つみき遊びというと、子ども向けには「自由に遊ぶこと」が大切です。しかし大人に自由遊びを提示すると、戸惑う方も少なくありません。今回はルールのある遊びを中心に構成しました。一方で自由に遊ぶ方の姿があったことも印象的です。みなさん、それぞれの楽しみ方を見つけていただいたことと思います。

緊張、責任、達成感。
つみきでこんな感覚が生まれるとは、皆さんも想像していなかったのではないでしょうか。
ボードゲームへ展開
つみきで約1時間15分。最後はボードゲームへ。
カーリング・ボーリング、トータスメダル、スティッキー、クラッシュアイスゲーム、ピクスを体験していただきました。
特にスティッキーとカーリングボウリングは評価が高く、「やっちゃった!」という失敗の瞬間も含めて会場が大いに盛り上がりました。普段から仲の良い関係があるからこそ、ゲームの空間がさらに楽しくなることも感じました。
手先を使い、ドキドキも味わいながら楽しむ
今回の流れは、
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てっぺんつみきをメイン
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最後にボードゲームを少し
という構成でしたが、この組み合わせはシニアの方にとても喜ばれると感じました。
手先を使い、頭を使い、少しの緊張やドキドキを味わう。日常に小さなアクセントを生む時間になります。
シニアの方に向けても確かな手応えを感じました。
これからに向けて
今後も福岡市内の公民館をはじめ、地域のシニアの方々からお声がけいただければ、積極的に出向いていきたいと思います。
つみきは、年齢を超えて人をつなぐ道具。今日の時間は、それを改めて実感できる一日でした。
