創業者でオーナーの原田隆が「思い出のおもちゃたち」というテーマで不定期のコラムを書きます。(前回記事 vol.4 はトラック──運ぶという役割を持った車たちはこちら)
-----------------------------------------------------------------------------
思い出のおもちゃたち、今回は12月の特別編で、サンタクロースです。
サンタクロースですから、子供が遊ぶおもちゃではなく飾りやオーナメントです。
クリスマス飾りはザイフェンまたはその周辺のエルツ山地の工房で作られたものが当店の場合ほとんどです。
30数年営業していますが、最近は「これを手元に置いときたい!!」と思うものがあまりありません。私が開業した1993年にはドイツは統一されていたので、ザイフェンのものもドイツ製でしたが、ニキティキに勤めていたころはまだ東西分かれていたので、普通のおもちゃは西ドイツ製、クリスマス飾りやミニチュアは東ドイツ製でした。統一ドイツになってからザイフェンの雰囲気も変わらざるを得なかったと思います。昔のままのデザインでは段々売れなくなったのでしょうか。
可愛いサンタが生産中止になれば、それを売らずに残してきたのが我が家のコレクションです。これらはクリスマスシーズンに店ではなく自宅に飾っていましたが、今年は店の外のショーウィンドウに飾っています。それぞれ工房名は覚えていません。
雪だるまも2個並んでいます。かわいいでしょう?

ザイフェンから小一時間離れた町にあったギュンター・ライヒェル。天使、うさぎ、くまなどとても可愛いミニチュアをたくさん作っていましたが、数年前に工房を閉じたようです。こちらは残念ながら現物は残っていません。以下のサンタがなかなか立派です。赤だけでなく茶色の服のサンタもいました。


くるみ割り人形はエルツ山地の有名な土産ものですが、工房それぞれに特徴があります。私はオラフ・コルベの顔が好きでたくさん販売してきました。特に有名なのが透かし彫りの王冠の王様です。しかし残念ながらこの工房も製作をやめてしまいました。
ここではコルベのサンタを紹介します。
エルツ山地の工房がどんどん無くなっているのでしょうか?ここ10年以上、ニュルンベルクのおもちゃ見本市に行ってないし、ザイフェンの事情も私は分かりませんが、素敵なものが消えていき寂しいです。
