3月のおすすめ絵本
びっくりする方法であらわれた不思議なねこ。
でも女の子はすんなりと受け入れてお友達になります。
ある日ねこはつかまって、サーカスに入れられます。
お客さんからは大人気。でも心は空っぽでした。
そうだ!
ねこは自慢のひげを思い出し、錠を外してまっしぐら。
女の子のもとへと帰っていきました。
女の子と一緒にいるときにあった自由が、サーカスでは決まったことの繰り返しで息苦しさを感じます。
ねこの、一目散に女の子のところへ行きたい思いが、のびのびとした線に現われています。
女の子も「まってたよー」と聞こえてきそうな表情です。
一人と一匹の、心通い合うおはなしです。
おんなのこといっしょにいたい
じゆうにすごしたい
一大事を通して、一人と一匹の信じて通じ合う想いがいっぱいの絵本です。
『くるくるかわるねこのひげ』
ビル・シャルメッツ 作
武本佳奈絵 訳
1500円+税 4才から
文溪堂