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7月のおすすめ絵本

冒頭の一文が不思議な世界の始まりを予感させます。 「あるばん、 ねむりに おちる まえに シルヴィーは、 しんしつの かべに、 ドアが みえたような きが した。」 そう、その扉はなんと動物園につながっていたのです。 でもシルヴィーは、動じることなく考えます。 夜遅くなってしまって、明日は学校だから戻って眠らなきゃ、と。 シルヴィーはその日から条件付きですが、いろいろな動物をよんでは一緒に眠ることにしました。 ところが、ある朝急いでいたので、学校へ行く前にドアが閉まっているか確認するのを忘れてしまいました。 さあ、リビングにはたくさんの動物たちが・・・。 シルヴィーは動物たちを追い出し、なんとか母さんに気づかれないよう片付けます。 今でも時々シルヴィーは、動物たちをよんでは夜を一緒に過ごします。 4才頃からお話は理解できますが、シルヴィーと動物たちの付かず離れずの関係を理解できるのは、5、6才頃からかも知れません。 作者ジョン・バーニンガムの作風は、目は点で描かれているし、表情も淡々としていて素っ気なくみえます。でもだからこそ、読者一人一人が自由に登場人物の心の内を想像することができます。 『シルヴィー どうぶつえんへいく』 ジョン・バーニンガム さく - たにかわしゅんたろう やく 寝室のドアの向こうは動物園!? さあ不思議な世界の始まりです。 シルヴィーと動物たちの付かず離れずの関係が心地いい絵本です。 BL出版 1500円+税 4才頃から

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