本日は、つみきやの創業25年の日となります。 店主原田隆と、スタッフの息子原田圭悟よりご挨拶申し上げます。
<原田隆より>
つみきやは1993年9月11日に創業しました。店はなく自宅の一部屋にFAX1台置いての開業でした。
25年前ですから、パソコンがない、というよりインターネットが私の頭には存在しない時代です。その翌年6月に自宅から歩いて10分ほどの所に店を構え、妻と二人三脚の商売が始まりました。今、福岡市の中心地天神で「つみきや」の看板を上げていると、20年も前にお買い物されたお客様が偶然見つけて来店されることがあります。
そういう方のお子さんは高校生以上、お孫さんがいるということも珍しくありません。ファンになっていただき、数年間ことある毎にお買い物をしていただいた沢山の皆さんが脳裏に浮かびます。そんな皆さんのおかげで今のつみきやが存在しています。延べにしておそらく10万人以上のお客様があったに違いありません。 全ての方に心より感謝申し上げます。
ニキティキのおもちゃに惚れて始めた商売ですが、25年の間にいろいろなものを売るようになりました。ヨーロッパだけでなく日本のおもちゃも扱うようになり、オルゴールや鳩時計まで置くようになりました。おもちゃはこどもの生活を豊かにするものだと思います。オルゴールや鳩時計も同じ、大人の生活を豊かにするものでしょう。いずれ、代が替わりつみきやも今と同じではなくなります。でも人の生活を豊かにするものを今後も扱い続けていく、のだと思います。
増々おもしろいつみきやになるのをどうぞご期待ください。
原田隆
<原田圭悟より>
父がつみきやを創業したのは、私が小学2年生の時でした。初めてのお店にはとても急な階段があり、そこを登った2階で お客様に出すお便りの封入作業を手伝っていたことが妙に思い出されます。
会社員を辞め、つみきやに戻って約3年が経ちました。つみきやの店頭に立っていると、昔からのお客様が来店されることが多くあり、子育て中の良い思い出として、おもちゃで遊んだ様子をお話されます。私の父や母と子育てについて話をされてきたお客様は、私自身の成長過程をご存知なことも多く、気恥ずかしさとともに、おかげさまで無事大人になれました、という強い感謝の気持ちを感じます。ちょっと遠い親戚に会うような感じでしょうか。とても暖かく、同時に背筋の伸びる気持ちになります。
25年という時間は様々な環境の変化をもたらしました。つみきやのおもちゃで育ったお子様が大人になり、ご自身が子育てを始めていく時期になりました。環境は変化しても、子どもの成長や、家族や友人との時間など、普遍的に変わらない人間にとっての喜びがあります。
変化する時代をしっかり見極めながら、つみきやは、変わらない喜びを提供していきたいと思います。父と母が二人支えてきたつみきやですが、今は心強く優しいスタッフもいます。スタッフ一同、より良いつみきやを目指して参りますので、 これからもつみきやを見守っていただけますようお願いいたします。
原田圭悟