9月のおすすめ絵本
大好きなお母さんといつも一緒のヒッポ。
お母さんがいれば怖いもの無しです。
やがて赤ちゃんだったヒッポも、かばの言葉を覚える時がきました。
それからは、まわりのいろいろなものが気になって仕方ありません。
ある日、大人たちが眠っている時、ヒッポは水面の方へ上がり、木の葉と遊びたくなりました。
しかしその時、波一つ立てずにすべり寄ってきたものが・・・。
さあ、ヒッポはどうなってしまうのでしょう。
かばがどんな風に生活しているのかが、この絵本でわかります。
かばの天敵が何かもね。
動物たちの皮膚感がとてもよく表現されているので、迫力があって釘付けになります。
誰に媚びることなく描かれた、妥協なしの美術的な作品だと思います。
命をかけた行動に、お母さんかばの愛情が伝わってきます。
ヒッポにとってお母さんは、心の基地になっているので、好奇心を広げてまわり(世の中)に飛び出していけるのだと思います。
「ちいさなヒッポ」
マーシャ・ブラウン 作
うちだりさこ 訳
偕成社 1,200円+税 3、4才〜