12月のおすすめ絵本
アメリカのロングセラー“ロイス・レンスキーの四季の絵本”の一冊です。
雪が降り積もり、肌に突き刺す冷たい風も、子どもたちにとっては愉快なこと。
クリスマスのようなイベントはもちろんですが、普段の何でもない日常にこそ楽しみを見つけます。
そんな冬の遊びの様子を、ロイス・レンスキーさんは、テンポ良い語りで綴っています。
どんなに元気な子供でも、風邪を引くこともあります。
そんな時は、寝るのが一番。
しっかり寝たら、
「かぜがなおった
げんきになった
こがらしも ゆきも
もう へいき」
なんです。
そうしてまた、外に飛び出していきます。
身体の中から元気が溢れて、”好き”を素直に出す子どもたちは、厳しい外界をも優しく包み込む力があることを、著者の柔らかい曲線が表しているかのようです。
「ふゆがすき」
ロイス・レンスキー 作
さくまゆみこ 訳
あすなろ書房
800円+税 幼児〜