7月のおすすめ絵本
ボートに乗って町まで食料品の買い出しに行くことは、サリーにとって、とてもウキウキすることでした。
朝、そのことを思い出して跳ね起きますが、歯がぐらついていることに気づき、びっくりしてお母さんの元へ駆け降ります。
すると、それは誰にでもあることで、ちっとも不安なことじゃないこと。
むしろ、お願い事ができて、大人になることだと教わります。
嬉しくなったサリーですが、海辺で予期せぬことが起こり、上機嫌だったサリーの気持ちが一気にがっかりと落ち込んでしまいます。
やがてカモメの羽を見つけ、自分の無くした歯と重ね合わせることで、また元気を取り戻します。
サリーの気持ちの変化は、子どものタフさをよく表現しています。
アメリカ、メイン州の島で暮らす、サリーにとっての特別な1日です。
大型絵本「海べのあさ」
マックロスキー 文・絵
石井桃子 訳
岩波書店
1,870円(税込)
5才〜