安野光雅さんの展示のお知らせとヨーロッパの旅のお話
こんにちは。スタッフの津村です。
現在、イムズの地下2階イムズプラザでは「安野光雅のふしぎな広場」、8階三菱地所アルティアムでは「安野光雅のふしぎな絵本展」が開催中です。
地下2階「ふしぎな広場」ではだまし絵や鏡を使った仕掛け、クイズなどを体験出来るコーナーが作られ、安野光雅さんの書籍も自由に読めるようになっています。
8階「ふしぎな絵本展」では「ふしぎなえほん」「かぞえてみよう」「ABCの本」「もりのえほん」「天動説の絵本」といった安野作品を代表する絵本の原画が多数展示されていて、とても見応えがあります。絵に対する心境の変化が窺える貴重なインタビュー映像も必見です。
ぜひ足をお運びください。
安野光雅のふしぎな絵本展
http://artium.jp/exhibition/2016/16-04-anno/
*会期は8月28日(日)まで。
さて、私は安野さんの大ファンなのですが、安野さんが35歳の頃のヨーロッパの旅でのお話が印象的だったのでここにご紹介させて頂きます。
パリのカフェでオーストリアの学生と出会った安野さん。別れ際に「勉強はインポータント(重要)だから頑張って」と言ったら、その学生は「インポータントではなくインタレスト(興味)だよ」と答えたそうです。安野さんはその言葉が今でも忘れられないと仰っています。考えてみれば、絵を描く仕事も重要だからではなく、興味が尽きないから続けてきたのだと。
私はそのことに染み入るような共感を抱きました。興味、あるいは好奇心から本当の勉強や仕事は始まっていくというか、動機としてここまで真っ直ぐで強いものはないんじゃないかと思います。興味先行でやっていった結果が、いつの間にか重要なことになっているというのが本来の姿かなって思うんですよね。それはおもちゃに関しても同じことが言えます。子どもの興味がどこにあるか、何が好きかを一番に考えたおもちゃ選びが大切なのではないかと思います。