10月のおすすめ絵本
夜の中で暮らしているコウモリのルーファスにとって、昼間の色は憧れの色。
ある時偶然にもルーファスは、誰かが原っぱに忘れてしまった絵の具を見つけ、自分の身体の色をカラフルに塗り替えてしまいます。
きれいな色に嬉しくて、意気揚々と飛び出しますが、人間たちはあろうことか、ルーファスめがけて撃ちはじめるのです。
大怪我を負ったルーファスを助け、介抱したのは、蝶コレクターの先生でした。
二人はとてもいい友達になります。
でもルーファスは、やっぱり夜の世界がいいと気づき、先生にお別れをいってほら穴へと帰ります。
帰りますが、その後ずっと仲良しなんだねとわかる終わり方で描かれてもいます。
ルーファスは、好奇心のままに行動して大変な目にあいます。
でもそのおかげで大好きな友達ができました。
夜の方が自分の身体には合っていることもわかりました。
自分を知ったからこそ見つけたもの。
ぜひ、秋の夜長に元気なルーファスくんの絵本を加えてください。
「コウモリのルーファスくん」
トミー・ウンゲラー 作
いまえよしとも 訳
BL出版 1,300円+税 4才〜