8月のおすすめ絵本
歯いしゃのチュー先生は、とても腕利きなので、いつも患者が絶えません。
そして先生はネズミですから、危険な動物への治療はお断りしています。
ところがある日、紳士な身なりをしているキツネがやって来て、ひどく痛そうにしているので、とうとう家の中へ入れてしまいます。
さあ、ずる賢いキツネを相手に、チュー先生とおくさんは治療をしつつ、どう対処するのでしょうか。
読み手も引き込まれてしまうこの絵本。
キツネの心の声と、それを聞いてしまったチュー先生とおくさんの気持ちの両方がわかります。
そこが面白いところなのですが、子どもたちにしてみたら、不安になってハラハラするのではないでしょうか。
どうぞご家族で楽しんでください。
「歯いしゃのチュー先生」
ウィリアム・スタイグ 文と絵
うつみまお 訳
評論社 1,300円+税