12月のおすすめ絵本
くんちゃんは、雪を見たことがありません。
お父さんとお母さんは、くんちゃんのために冬ごもりの時期を少し延ばすことにしました。
お父さんが仕事へ出かけると、やがて雪が降り出し地面は真っ白に。
くんちゃんは、お母さんと雪だるまを作ったり、食べるものに困っている動物たちに食べ物をあげて、パーティのようにしてあげます。
動物たちの様子を見ていたくんちゃんは、うちでもパーティをしてお父さんをびっくりさせようと思いつき、お母さんともみの木に飾り付けをしたり、クッキーを焼いたりして、お父さんの帰りを待ちます。
戸口で物音がしたので走って戸を開けると・・・。
お父さんは仕事へ出かけても、いつも家族のことを思っています。(最後にそのことがよく表現されています。)
お母さんは、くんちゃんを尊重しつつその思いを汲み取り、それに応えるように行動してくれます。
くんちゃんは、雪が自分にとって楽しいものでも、別の生き物にとってはそうとは限らないことを知り、いいことを思いつきます。
そして、この自ら体得した喜びを、今度はお父さんのために行動に移します。
くんちゃん家族を見ていると、あったかい気持ち、幸せな気持ちになります。
クリスマスのプレゼントにおすすめの絵本です。
「くんちゃんとふゆのパーティ」
ドロシー・マリノ 作
あらいゆうこ 訳
ペンギン社 950円+税 3才〜