つみきやの面取りのこだわり
こんにちは、原田圭悟です。
積み木の角が鋭利であれば、当たった時に痛いですよね。そこで安全のために積み木の角を削ることを面取りと呼んでいます。今日はつみきやの面取りについてお伝えします。
各メーカーによって面取りの考え方は様々です。つみきやは基本的に過度な面取りは不要と考えているため、比較的面取りが少ない商品が多いです。それでも写真のように、角の丸みはメーカーによって差があります。(どちらもつみきや取り扱い商品で左は「NIHON つみきのいえ」、右は「つみきやオリジナル」)
なぜ、過度な面取りは不要と考えているかというと、積み木の造形に支障が出ることが好ましくないと思うからです。角が丸めすぎず、積み木を並べた時に自然に連続した形として認識できる方が遊びを妨げない、と考えています。
とはいえ、痛いほどに鋭利であると安全ではありませんし、触り心地が悪ければそれも遊びを妨げることにつながってしまいます。そこで、つみきやは痛くない程度に少し面取りする方針をとっています。
木工所で少しの面取りをほぼ完成させてもらって入荷するのですが、三角柱の特に鋭利な4点の角は入荷後つみきやでさらに(削りすぎないように注意しながら)削っています。
オーナーの長年の試行錯誤の結果、今のところ削る時は2点のポイントを大事にしています。
・サンドペーパーは240番
・木の繊維方向を確認して、削る方向を間違えないようにする
サンドペーパーは番号で削れる粗さが変わります。若い番号ほど粗く、大きな番号になるほど目の細かいサンドペーパーとなります。三角柱の面取りには、240番を使用しています。
また、木の繊維方向を意識することも大事です。切断面を見れば、木が生えていた方向がわかるのですが、繊維方向に逆らうように削る場合、ボロッと欠けてしまうリスクがあります。そこで、矢印のように繊維方向に逆らわないようにサンドペーパーをかけているのです。
積み木を触って見る時はぜひ、面取りの様子も確かめてみてください。