2月のおすすめ絵本
”バーニンガムのちいさいえほん”として出版されている8冊のうちの1冊です。
「うちには あかちゃんが いるんだよ」
この冒頭の一文に、上の子の”赤ちゃんが好き”の思いを感じます。
上の子が、赤ちゃんってこんな子なんだよ、と語ってくれます。
日常のありのままを。
自分の素直な気持ちも。
「赤ちゃんって何にもできないからお世話してあげるんだよ」
「ぼくたちがいなきゃだめなんだ」
「でもお母さんが赤ちゃんを抱っこしている時は、いいなぁって思う」
「しょうがないんだ。赤ちゃんはまだ小さいからよくわかってないんだ。
だから大きくなれば一緒に遊べると思うんだ」
少ない語りの中に、きっとこんなたくさんの思いがつまっていることと思います。
簡潔に表現された素晴らしい絵本だと思います。
「あかちゃん」
ジョン・バーニンガム 作
谷川俊太郎 訳
冨山房 800円+税
2、3才〜