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コラム【原田圭悟の「子育て、日々余裕なし」vol.5】 2023年2月

ぽあぽあマリヤの「ポポちゃん」とソフィヨアキムの「ククちゃん」

最近、我が家の子どもたちは、人形がお気に入りの様子。体調を崩すまではウォルドルフ人形の講師をしていたおばあちゃんが作ってくれた人形たちを、だいぶ昔からそっとそばに置いていたのですが、最近ようやく一緒に遊ぶようになりました。

ぽあぽあマリヤの「ポポちゃん」とソフィヨアキムの「ククちゃん」

上の4歳の娘はぽあぽあマリヤの「ポポちゃん」、下の1歳7ヶ月の娘はソフィヨアキムのヨアキムタイプの「ククちゃん」を色々連れ回したりするようになりました。

下の娘はなんでもお姉ちゃんの真似をするので、自分の人形もポポちゃんと呼びたいようですが、上の娘からするとポポちゃんではないので、「違う!ククちゃん!」などと激しい指摘を受けています。

ポポちゃんが寝てるから静かにして!と言い大事そうに抱っこする姉、首根っこ掴んでいる妹

ごっこあそびに人形を使い始めると、子どもが普段の生活をよく観察していることがわかり、楽しいです。

先日のこと、娘がお医者さんになって、ポポちゃんが患者さんになっていましたが、胸やお腹の音を聞いて、背中も音を聞いて、「はい、口を開けてくださーい。」と普段、小児科でされていることをそっくり再現していました。

絵本を読んでいても、ちょっとした言い間違いも指摘されますし、よく聞いて、よく理解しているなあと感心します。(絵本の読み聞かせは、睡魔との戦いなので、途中から何言っているか自分でもよくわからない時もあるのですが、、、)

 

さて、そんな上の娘は今月4歳。誕生日に自転車を買うことにして、近くの自転車屋さんに行きました。妻と僕が目をつけた、割とシンプルなデザインの自転車には目もくれず、派手なピンクとハートがやたらと多い自転車に夢中です。

一旦家に帰り、数日たっても「自転車はあのピンクのやつがいい」と言います。妻とも話をして、そんなに好きならピンクのにしようか、と親の好みより子どもの好みを優先することにしました。

 

表現がなかなか難しいのですが、基本的に僕は、親が自身の価値観を子どもに押し付けるのは避け難いことだと考えています。例えば、食べ物にしても、無農薬にこだわるとか、そうでもないとか、一緒に生活していくことで、親の価値観を様々な場面で知っていくことになります。それは、子どもからすると選択の余地がないので、ある意味では押し付けられるのを避け難い状況とも言えます。

とはいえ、当たり前に子どもは別の人格で、生まれてから段々と、親の価値観がかなり濃い空間から少しずつ自分自身の価値観を確立させていくのだろうと思います。

大袈裟ですが、最近の上の娘の様子を見ていると、そんな意味でいよいよ自己の主張がはっきりしてきたなあ、と感じることが多くあり、「押し付け」過ぎていないか、なるべく立ち止まって考えるようにする日々です。

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