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コラム【原田圭悟の「子育て、日々余裕なし」vol.6】 2023年3月

コラム【原田圭悟の「子育て、日々余裕なし」vol.6】 2023年3月

だいぶ暖かく、過ごしやすい気候になってきました。当店は住所にもある樋井川という川沿いにあるのですが、川沿いに桜が植えられていて、桜が咲く季節はとても景色がいいので、待ち遠しい季節となりました。

今回は直接子育てに関するお話ではありませんが、無関係ではないことについて書こうと思います。

3月8日が国際女性デーということで、毎年この時期になると関連するニュースに触れます。イギリスのエコノミスト誌が発表した女性の働きやすさの国際ランキングでは、29か国中28位だったそうです。他の調査でも、家事育児に男性が関わる時間の少なさが指摘されていて、日本は女性にとって厳しい環境と言えるでしょう。

私が、ジェンダーギャップのようなことを初めて考えたのは、もう15年ほど前ですが、大学生の頃に交換留学で滞在していたスウェーデンでのことです。留学までは、体育会の柔道部に所属していて生活が柔道中心だったこともあり、男性がかなり多い環境で生活してきました。

そんなギャップもあって、スウェーデンでの生活はなかなかに衝撃的でした。私が今でも思い出す、衝撃を受けたシーンは、バスの運転士さんが女性だったことです。今では、日本にも女性のバスの運転士さんが多くいらっしゃいますが、当時は私の常識では、運転士さんは男性の職業でした。

さらに、その女性運転士さんの態度が足を窓のフチに投げ出しながら運転するという何ともファンキーなスタイルだったことも衝撃でした。当時から議員に女性が多く、要職につく女性の割合も高かったと思います。そんな国なので、日本の大学の先生が研究のために滞在されていて、その方との会話も覚えています。

「原田くん、女性に優しい社会ってどんな社会だと思う?」

その先生はそんな問いかけをされた後、「それはね、男性にも優しい社会なんだよ」とおっしゃっていました。

例えば、女性がいつどのタイミングでも産休をとることが可能な対策をとっている職場だったら、介護で一時的な離職をする男性の社員がいたとしても、柔軟に対応できると思います。この考え方は、障害をお持ちの方、高齢の方などの場合にも当てはまるケースが多いのですが、「救ってあげる」ような話ではなく、自分自身も含めたみんなにより優しい社会に繋がるのだと、とても共感しました。

留学以降は、入社した会社が食品メーカーだったこともあり、今のおもちゃ屋の仕事もそうですが、どちらかというと女性に多く接する環境でしたが、やはり日本は女性にとって、生きづらさを感じさせる部分が多々あるように思います。

そんな中、生まれてきた子どもは2人とも女の子でした。自分が父親として、家事・育児を当たり前に担っていくという態度を見せるということは、私にとってはとても重要なことです。将来、娘たちに子どもができたとして、家事育児を自分だけが担当しなくてはいけない、とは決して思ってほしくない、という強い願いがあります。

このような考えに至ったのは、留学の時の経験や、もっと言えばヨーロッパの木のおもちゃ屋を営む家庭で生まれて、九州男児のような部分もなくはないですが、基本的にはかなりオープンマインドな父という環境で育ったことも大きいでしょう。

それでも、というとこれまでの話をひっくり返すようですが、実際に子どもとの生活が始まると、葛藤も大きいです。先月から子ども2人は相次いで、嘔吐やインフルエンザにかかって、妻と交代で仕事を休みながらの生活が3週間くらい続きました。私の中では特に仕事の時間が削られていく時に、「男なら稼いで一人前」的な価値観が根強く自分に張り付いていることを実感します。

しかし、今話題のWBCに出場している同世代のダルビッシュ選手ですら、最初WBCの参加を迷ったのは、何週間も家庭を離れると、家事育児の負担が全て妻にいくことをためらったから、だそうです。そして出場を決めたのも、その点でのサポートを約束してくれたから、だそうです。

私の中では、自分の育ってきた環境で自然と培われてきた価値観と向き合うことなしには、なかなか葛藤を解決できない問題だと思いますし、簡単には人は変わりません。

ただ、世の中も確実に変化しています。女性の運転士さんだけでなく、当店にお越しのお客様にも、家庭の様子を本当に細かく把握している男性のお客様、お父さんとお子さんだけで来店されるお客様も増えた印象があります。自宅兼仕事場なので、主に保育園の送迎を私がしていますが、年々送迎するお父さんも多くなってきています。

ジェンダーギャップの少ないとされる北欧も伝統的に女性が活躍してきたわけではなく、徐々に社会が変化した結果だそうです。大げさに言うと、日本においてジェンダーギャップの解消に一番貢献できるのは、我々育児世代の男性ではないかと感じます。大きな社会全体の話は横に置いておいたとしても、葛藤も抱えつつ、今の自分の家庭がより楽しく過ごせる道を探っていきたいと思います。

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