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コラム【原田圭悟の「子育て、日々余裕なし 」vol.22】2024年8月

コラム【原田圭悟の「子育て、日々余裕なし 」vol.22】2024年8月
とても暑い日が続きますね。
私は今年ほど、気候変動の影響を感じた年はありません。
地球が限界を迎えている、というような話は聞きますが、ニュース等でいくら聞くよりも、
実際にこの暑さを体験することが一番、腹に落ちるような気がします。

今回は、ちょっと前回の続き、みたいなお話です。
前回、アフォーダンスという考えについて書きました。
誰にも言われていないのに、食パンの柔らかい部分を団子のように丸めて食べる長女。
多分、多くの人が同じことをしたことがあり、モノには何かしらの行動を誘引する力があるようです。

おもちゃも説明してわかるというよりは、おもちゃ自体が面白い行動を促す力が強いものが良いおもちゃと言えるのではないか、というお話でした。
ところで、長女が丸めて食べるのを見て、次女も真似して丸めて食べ始めました。
「あ、面白そう。自分もやってみよう」と思ったのでしょう。

次女の行動は、モノに促されたわけではありません。
しかし、これもよくあることです。
「真似してみたい」と興味をそそられて、
実際にやってみたら、楽しかった、という順番です。

最近、保育士の方や保育士を目指す学部の大学生の方にお話しする機会をいただくことが続き、
親を含む子どもの周りにいる大人の役目について再考することがありました。

遊びの点では、環境を整えてあげることが大事なのだと思います。それは、どのようなおもちゃを選ぶか、といった物理的な環境の意味ももちろんあります。
それに加えて、真似したいと思えるような遊びを提示してあげるようなことも大事なのかな、と思います。

子どもと一緒に遊ぶという時に、遊び方を教える、というよりは、なんか楽しそうなことしてるとか、
こんなもの作ってみたいと思うようなものを作ってあげるとか、そういうのも環境に含まれるように思います。

そう思って、子どもたちのそばで積み木を作ってみたりしますが、見事にスルーされたりします。
わざとらしすぎて、興味がない状態からでは難しいのだと思います。
今、何に興味を示しているのかじっくり感じ取るところからスタートしてみようと思います。

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