こんにちは。スタッフの津村です。
本日から当店では新たな試みとして、週に1〜2回「勉強会」というものを始めました。
どんな内容かというと、テーマを掲げ、それについてスタッフ間で掘り下げて議論しようという内容です。物事を深く知る、考えるという意味での勉強会です。
初回のテーマは「木のおもちゃはなぜ良いのか?」。
木のおもちゃ屋としては重要なテーマですが難しいテーマでもあります。木のおもちゃ屋が「木のおもちゃは良いですよ」と言うと、「売りたいからそう言うよね」と認識される部分があります。当然ですが。
良いことが前提で議論をしても意味がないので、まずは「社会でどのように捉えられてるか」を調べてみることから始めてみよう、となりました。
そこで、ネット上で「木のおもちゃ 良い理由」で検索してみると、以下のような理由が出てきました。
①情緒的な魅力
木が好きという感情。
②五感を刺激する
断熱性、保温性の高さからくる触った時の人肌に近い温度感の心地よさ。指先を使う訓練になる。木と木がぶつかる音の心地よさ、など。
③癒し効果がある
木の香りはリラックス効果が期待できる。ケンカが少なくなる、などの声も。
④木育につながる
木を取り巻く環境、文化について知るきっかけになる。
⑤長く使える
丈夫である。壊れても修理して使える。経年変化(艶が出る、飴色になる)によって味が出る。
⑥シンプルなデザイン
シンプルなデザインが自発的な遊びを誘い、想像が広がる。
その他、水に濡れると色が変わるが乾くと元に戻るのが面白いというのもありました。
①の情緒的な理由はこれでこれで大切だと感じます。例えばご飯を不味いと思いながら食べると本当に不味くなりますから。
それ以外も「なるほど」「そうかもしれない」と共感するのですが、⑥のシンプルなデザインというのには疑問を感じました。では、シンプルなデザインのプラスチックのおもちゃでは想像が広がらないのか、と。⑥については木のおもちゃにだけとは限らないのではないかと思いました。
ただ、積み木を例に考えた時、プラスチックと何が違うのかというと、軽すぎない程よい重さだったり、滑りにくさだったり、適度な摩擦がもたらす遊びやすさがあるのかもしれないと考えました。
この「遊びやすさ」というのも理由に加えられるのではないでしょうか。
さて、「木のおもちゃはなぜ良いのか?」という問いに対して、ここで断じるのはやめておきます。それより、事あるごとに考えていく姿勢を持っていたい、というのがつみきやが出した答えです。
最終的には良い悪いではなく、好きか嫌いかの問題であるものだと思います。