こんにちは、原田圭悟です。今日も勉強会のネタです。
スタッフの津村さんはボードゲームクリエイターとしても活躍中ですが、以前お年寄りの方達にボードゲーム会をした時の話。
膝の悪いおばあちゃんがいらっしゃったそうですが、立ち上がったアクションが必要にも関わらず、新しいゲームに嬉々として取り組んでいて介助の方も驚いていた、ということがあったそうです。
そこから、楽しいことがどんな効果があるのか調べ、楽しい時は「ドーパミン」という物質が分泌され、やる気が出たり、集中力が高まったりポジティブな面が引き出されるらしい、という話題の提供がありました。
ドーパミンという物質に着目すると、達成しやすい目標が実現されたり、好きな音楽を聴いたり、創造的な没頭の時間などにドーパミンの分泌が促されるようです。
ルールのわからないボードゲームに取り組むときに、それがワクワクしてポジティブな状態の人もいれば、わからないことが(大袈裟にいえば)恐怖に感じて、ネガティブに受け止める人もいます。
上述のおばあちゃんは、元来の性格もあるかも知れませんし、気心の知れた仲間と一緒だったことの影響もあるかも知れません。また、新しいゲームを前にしても達成しやすい目標として認識できたのかも知れません。
いずれにせよ、楽しいことが絶大な効果を発揮するのは間違いないと思いますので、こちらがイベント等で場を整える場合は、どのようにしたら楽しいと思ってもらえる環境を用意できるのか、工夫が求められると感じました。
特に、達成しやすい目標が設定されているか、という点は気を使うところです。
自分の3歳の娘と過ごしていても、簡単に「できない」「難しい」などと、ためしもせずに言い放ちます。
ついつい昭和脳がムクムクと頭をもたげ、まずはやってみろ、と言いたくなりがちなのですが、目の前にあることが「できることか、できないことか」という選択として目の前に迫ってくること自体、子供にとってはあまり快適ではないな、と思うのです。
「達成しやすい目標」とすると、スモールステップとして、目標を細分化していくようなイメージを持ちがちです。そのアプローチも間違いなく有効であると思う一方、「できる or できない」ではなく「試してみたい or 試すほど興味がない」という状態がある気がしています。
ですので、なるべく娘の視界に入るところで、楽しそうに遊ぶ、しかも娘ができそうなことで、ということをしたりするのですが、まーーったく興味を示さないことも多々あったり。
まあ、他人の興味を無理矢理引きつけることには限界があるということでしょう。