1月のおすすめ絵本
昔から知られているロングセラーの絵本に「おおきなかぶ」があります。
小さな子どもたちは、じっと見入って聞き、もう一度聴いてみたくなる絵本です。
なぜならかぶが、あんまり大きいものだから、なかなか抜けてくれなくてやきもきするからです。
長くて太い葉っぱは、おじいさんが力を込めて引っ張っても、しなってびくともしません。
おじいさんはおばあさんを呼んだり、孫が手伝ったりして、動物も含め総出でとりかかります。
子どもたちは、何度も「うんとこしょ どっこいしょ」という掛け声を聞いては、自分も加勢しているつもりになって見ているのです。
最初から悪戦苦闘しているおじいさんを知っていますから、最初から見ている子どもたちは、見事に抜けた大きなかぶに、「良かったー」とほっとするのです。
幼い子どもたちが大好きな、繰り返しの言葉が、絵本をますます面白くしています。
簡単なストーリーに繰り返しの内容。
これはまさに、大人が小さい子どもたちに話して聞かせた昔話。
小さい子たちのためのお話です。
ロシアの民話、いかがですか。
「おおきなかぶ」
A.トルストイ 再話
内田莉莎子 訳
佐藤忠良 画
福音館書店 900円+税 3才〜