キュボロとは?
「キュボロ」は溝やトンネルが加工された立方体のパーツだけで構成されたビー玉転がしです。トンネルによって見えない道を作れるのが特長ですが、その分、難易度は高く、当店では5〜6才からお勧めしています。
基本セットには「スタンダード50(50ピース)」「スタンダード30(30ピース)」「スタンダード16(16ピース)」の3種類があります。
それ以外に、年齢の低い小さなお子さん向けの「ジュニア(40ピース)」という基本セットもあり、立方体の他、レールや三角屋根、半分の厚さの積み木など様々なパーツが入っています。こちらの難易度は低いため、3歳くらいからお勧めしています。スタンダードと共通しているのは傾斜のないフラットな道(レール)でコースを作ること。同じ5cm基尺なのでスタンダードと合わせて遊べます。
これらに加え、スピード(16ピース)やデュオ(16ピース)、キック(8ピース)など補充セットが10種類あります。上記で挙げた4種類の基本セットのうちのいずれかで十分遊び込んだ後、お勧めしたいセットになります。
コース作りのサポート
今回は入門編としてコース作りを紹介します。「コースを作るって、何からはじめたらいいの?」という方へのサポートになれたら嬉しいです。(スタンダード50、スタンダード30、スタンダード16、旧スタンダード、旧ベーシス共通です)
コース作り入門① 平面的なコース
まずは平面的なコースから作ってみましょう。
カーブの付いたレールを円になるように繋げて、ビー玉を指でくるくる転がします。
続いて、直線のレールを円の間につなげて、コースを少し長くしてみましょう。
さらに左上のピースの上にスタート台【パーツ番号:12】を加えます。スタート台から転がすと、手で転がしていた時とはスピード感が異なり、それだけで「おお!」と感動します。
左下のピースを同じくスタート台【パーツ番号:12】に変えて、出口を作ります。このようにスタートとゴールがあると随分コースらしくなりますね。
あら?平面的なコースを作っていたはずなのに、いつの間にか立体的なコースになっているではありませんか。ここまで出来れば、皆さんはもう次のステップの入り口に立っているも同然です。 さて、次の章ではもう少し大掛かりなキュボロらしい立体的なコースの作り方を紹介します!
コース作り入門② 立体的なコース
まずは2つのピースから。写真のパーツ 左【パーツ番号:11】右【パーツ番号:9】を繋げます。左をスタート、右をゴールに。
穴を通ってビー玉が出てきます。これがキュボロの醍醐味とも言えるトンネルの仕組みです。
このパーツ【パーツ番号:3】を間に加え、トンネルを長くします。
トンネルの距離が長くなればなるほど、ビー玉が姿を消す時間が長くなり、楽しさはアップします!
続いて、トンネルの上の溝を生かしたコースを作ってみましょう。右端に、溝のない立方体のパーツ【パーツ番号:1】を土台として置き、その上にスタート台【パーツ番号:12】を置けば、出来上がりです。
入門編①の要領でコースを長くしてみましょう。
同じ要領でさらに立体的に積み上げてコースを作ります。そうするとお城のような立派なコースが完成します。(※こちらはスタンダード16だけでは作れません)
このように工夫次第でどんどん拡張したコースを作っていくことができます。
コース作り番外編 パーツを活かす方法
パーツの効果的な活かし方を紹介します。①溝に穴が空いていて、中に傾斜がついているパーツ【パーツ番号:12】
右のパーツ【パーツ番号:11】は溝の穴からビー玉が落ちた後、中央に開けられた穴から真っ直ぐ出てきますが、左のパーツ【パーツ番号:12】は傾斜が付いていて、下の方の穴から出てきます。この傾斜が付いたパーツをどのように使うかというと・・・
傾斜の付いたパーツをスタート台として使用すると、傾斜が付いている分、真っ直ぐのものよりも加速して進むという特長があります。
また、ゴールとして使用すると、地面に接した状態でビー玉が出てくるので、真っ直ぐのものよりも滑らかにゴールさせることができます。
②上の溝と穴が真っ直ぐ平行のパーツ【パーツ番号:2&3】
これらは上の溝と穴とが平行なので、視覚的にとてもわかりやすいのが特長です。目で見て直感的にコースを作れるという長所があります。
このように繋げることで、上の溝を通って行き、穴の中を通って戻ってくる往復型のコースを作ることができます。
③上の溝と穴の通る向きが逆方向のパーツ【パーツ番号:7】
こちらのパーツをよく見てください。上の溝と穴の通る向きが逆を向いていますね。一体、どうやって使うのでしょう?こちらは使い方次第でとっても面白いコースが作れるんです!
それは・・・このようにして使います!カーブのところに使っていますが、思わぬところがビー玉が出てくる不思議なコースを作ることができます。動画でご確認ください。
④上の溝と穴が真っ直ぐ平行で下にも溝があるパーツ【パーツ番号:3】
最後は下にも溝があるパーツの使い方を紹介します。
写真は同じパーツの向きを上下反対にして撮ったものです。こちらの上の溝、穴、下の溝という三つの構造を持つパーツはどのようにして使うのでしょうか?
中央に黄色のシールが貼られたパーツにご注目ください。
こちらはなんとビー玉が通る橋として使うことが出来ます!上の溝を渡ったビー玉が下に開けられた溝を通っていきます。どうぞ、その活躍ぶりを動画でご覧ください。
こちらのパーツ、さらに真ん中の穴を使ったコースを作ることも可能で、これ一個で最大三つの役割をこなせる優れモノです!"一粒で二度美味しい"ならぬ、"三度美味しい"パーツなのです。こちらを使いこなせるようになれば、キュボロ上級者の仲間入りと言っていいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?平面的なコースから徐々に立体的なコースへと段階的にレベルを上げて作っていくと仕組みがわかりやすく理解できるのでオススメです。ぜひお試しください。<これからビー玉転がしの購入をご検討の方へ>
キュボロ以外に、ビー玉が見える状態でコース作りができるもの(難易度が下がります)として、当店オリジナルのcororo(コロロ)やハバ社の組み立てクーゲルバーン、スカリーノ社のスカリーノなどがございます。併せてご検討ください。