夏休みに入ったかと思えば、もう終わりが近づいてきました。
長いようであっという間に夏が過ぎていきます。
お盆前後、妻の兄一家が福岡に来て滞在しています。
兄には二人の子供がいるのですが、中1女の子と小5男の子なので、
小1と4歳の娘たちからしたら、お姉ちゃんお兄ちゃんが来た感じです。
これも中国の文化らしいのですが、家族を訪ねる場合は、
ホテルなどではなく、家に泊めるのが基本らしく、
我が家は基本人数が4人から8人に倍増しました。
4人でも静かな感じでは全くないのですが、とても賑やかになりました。
それで、みんなで海に行った時のこと。
砂浜で子どもたちが遊びつつ、義理の兄夫婦も
子どもたちの側で面倒を見てくれていました。
そこで、私は砂浜を少し長い距離散歩をしました。
その時間はおそらく5分とかそんな時間だったと思います。
でも、なんと優雅な時間だったことか。
自分のことだけ考えて良い時間というのはとても貴重で、
ほんの少しの時間でも、ものすごく気分が落ち着きます。
いつもなら子どもと海に行くなんて、楽しいのはもちろんですが、
結構緊張することでもあります。
今年も水に関する事故のニュースをたくさん聞きます。
「少し目を離した時間に」、と言うフレーズを聞くそのたびに、
片時も目を離さないということが口で言うのは簡単でも、
いかに難しいか、いたたまれない気持ちになります。
もう日本では何世代前になるのでしょうか。
多くの人の中で多くの子どもが育っていくと言う環境は、
大人にとって、ほんの少しの隙間時間を作れる。
そんな効果もあったと思います。
そのわずかな時間で生まれる気持ちの変化が
育てる大人にとって、とても大事な気がします。
コラム【原田圭悟の「子育て、日々余裕なし」vol.34】 2025年8月
