10月のおすすめ絵本
青い目の元気なこねこが、ねずみの国を見つけに出かけます。
何しろねずみの国を見つけたら、もうおなかをすかすことがなくなるからです。
さて無事見つかるでしょうか?
こねこは様々な出来事に遭遇しますが、とっても前向きで陽気です。
ストーリーはいたって単純ですが、注目すべきはこのこねこの心の持ちようです。
こねこの意に反した事が起きても、「なーに、なんでもないさ」と気にもとめません。
意地悪な声をかけられても、あらがうことなく受けとめ、臨機応変に考えます。
ある時などは、なんにもなくても元気でいなくちゃと、気分を自分で上げています。
まわりに振り回されず、自分の内面と向き合い問うています。
その姿勢は、他と比べることなく自分は自分でいいことを教えてくれます。
こんな絵本をぜひ子どもたちに知っていただきたいです。
「あおい目のこねこ」
エゴン・マチーセン 作-絵
せたていじ 訳
福音館書店 1,200円+税
4才〜